映画レビュー:祈りの幕が下りる時
祈りの幕が下りる時、を見たのでその感想をば。
ネタバレあり。
---始---
嗚呼、つらい。
つらくてつらくて逃げ出しそうだ。
何もかもヤメにしてしまいたくなる。気持ち悪い。辛い。
もう無理だ、やるせない、気が遠くなりそうだ。もう終わりにしよう。
映画の後半はそんな気持ちで見るほかなかった。
それでも二人は強く生きた。壮絶ではあるし、それはもうやるせないけれども、26年間それなりに幸せだっただろう。
本当であれば、昔のことなど忘れてそれぞれに生きたかったのかなと思う。再び会うそのたびに、辛いことを思い出すだろうから。
でもつらいとき、逃げ出したいとき、何もかも終いにしてしまいたいと思うとき、希望も無くなりかけたとき、なくならなかったのは、こともあろうか絆だった。
「切っても切れない」とはよく言ったもので、血縁は良くも悪くも絆が強いのだ。
日本橋に取り憑かれた者たちが出会うとき。それは運命なのか偶然なのか。
東野圭吾原作のなかでも、苦しい思い出を引きずり出すほうのヤツなので、たぶんに精神がエグられる。
「よくあるミステリー」と思って付き合いたてのカップルで見に行こうものなら、撃沈しますのでご注意を。言える感想が①凄かったね②考えさせられる③松嶋菜々子綺麗の3択になりますゆえ。
以上。新参者シリーズ、綺麗な幕引きだった。
---終---